2017年10月2日月曜日

国語国文学会2017開催

9月30日(土)に人文学部国語国文学会が開催されました。研究発表は2名。現代社会文化研究科在学生、また、人文学部を卒業後、広島大学大学院文学研究科に進学し博士課程後期に在学中の方々でした。日頃の研究成果が発揮され、質疑も盛り上がりを見せました。

民間説話の記述から見た『更級日記 』

惟明親王の『正治初度百首』秋の歌について



さらに、今年3月まで人文学部で教鞭をとってくださった先田進先生のご講演がありました。国語国文のスタッフ、学生はもちろんのこと、このために集まった多くの卒業生たちも、先田先生の力のこもったお話に引き込まれ、あっという間の90分間となりました。

〈近代〉文学の終焉 ―三島由紀夫を中心に―

今回は卒業生の皆さんのご参加が多く、例年以上に楽しく意義深い学会となりました。こうした学会の存在意義は、研究の促進だけに留まらず、卒業生の皆さんが「帰ってくる場」として有り続けることにあります。その場で紡がれる卒業生を通じた社会との繋がりが、大学内部の学生たちやスタッフの日常の活動を活性化させ、研究を更新していく何よりの活力となります。
懇親会は生協学生食堂で
卒業生の参加が多く楽しい宴となりました
3年生スタッフの皆さんに感謝


現在、国語国文の学問領域に対する社会的な眼差しはけっして優しいものではありません。それに対して私たちスタッフができうることも(大変困ったことに)そう多くはないのです。しかし、たとえば国語国文学会のような場の存在が私たちや学問領域そのものに与えてくれる「意味」や「力」は絶大なものがあります。

久しぶりの仲間や先生たちと旧交を温め、学生の頃に戻って楽しんだり、アカデミックな雰囲気を味わったりする場としての学会は、じつは皆さん自身が「学問を直接的に支えて発展させる場」としてあるものなのです。上でも述べたような、交流によって生じる更新が現在の私たちに大学人とっての大きな希望のひとつです。皆さんがその場にいること自体が大きな意味を持つのです。

卒業生が2次会を企画してくれました!


卒業生の皆さん、これからもどうぞ「気軽に」国語国文学会にご参加ください。同期や先輩後輩に会える場として、国語国文学会を作っていきましょう!