2024年12月7日(土)、今年度の人文学部国語国文学会が開催されました。
大学院生1名、本学教員1名の研究発表に加え、本学名誉教授・平家琵琶奏者の鈴木孝庸氏による平家琵琶の解説・演奏が行われました。(プログラムはこちらをご参照ください)
研究発表では、学生のみなさんや卒業生からも質問が出され、活発な議論が行われました。
後半は、鈴木孝庸氏による平曲・平家琵琶の解説からはじまりました。平曲全体のお話から「御産巻」、「拾物」の特徴まで、豊富な資料と実際の演奏を織り交ぜたお話を伺い、いよいよ演奏です。
語り本系の『平家物語』については、私たちも研究対象として親しんできたところですが、文字で読むテクストに対して、生の「声」で語られる平曲は心の芯に響くものがあります。次に『平家物語』に向き合う時はそれまでとは違った姿として見えてくるのではないか、そんなことも感じられる充実した時を過ごすことができました。
さらに最後に、昨年から今年にかけて逝去された4名の先生方(舩城俊太郎先生、宮崎莊平先生、錦仁先生、山口博先生)に対し、人文学部国語国文学会からの弔意をあらわす意味を込めた演奏も頂くことができました。心より感謝申し上げます。
今年度は例年にもまして、充実した研究集会となりました。
人文学部国語国文を卒業されたみなさん、年に一度大学に帰ってみませんか。来年の国語国文学会での再会を楽しみにしています。