2025年2月19日水曜日

令和6年度 卒業論文発表会を開催しました

今年度、日本語学日本文学分野で卒業論文を執筆したのは24名。
対面の発表会ではありますが、発表者は事前にGoogleクラスルームに資料をアップし、質問やコメントもそこに投稿されます。発表当日はアップされた質問に対する答えを中心にあらたな質疑も行われました。
 
以前は分厚い資料が印刷され当日配布されていたのですが、コロナ禍以降、こうした新しい形での発表会がくふうされてきました。事前に深い検討を行いやすくなった一方で、その場その場での、想定外の、面白いやり取りは生まれにくくなっているのかもしれません。今後も私たちが求める発表会のあり方に向けたバージョンアップを行っていきたいと思います。

こうした発表会のよいところは、今後卒業論文執筆に取り組むことになる3年生・2年生も専門的な議論の場に参加できることではないでしょうか。2年生参加者からは、先輩の姿を見て卒論のイメージが少し明確になった、逆に迷いが生じてしまった(興味深い発表に触れて)という感想も聞かれました。
 
発表会終了後は、3年生主導で2年生メンバーの自己紹介も行われました。卒業していくメンバー、これからいよいよ専門的な研究に入っていくメンバー、それぞれが出会う場となりました。

みなさんお疲れ様でした。
事前準備から当日の運営まで(その後の懇親会も)、さまざまな配慮を行いながら充実した会を作り上げてくださった3年生にお礼申し上げます。

題目一覧

発表資料はオンライン上にアップされています
3年生から4年生への記念品贈呈

2024年12月9日月曜日

令和6年度 国語国文学会を開催しました

2024年12月7日(土)、今年度の人文学部国語国文学会が開催されました。
大学院生1名、本学教員1名の研究発表に加え、本学名誉教授・平家琵琶奏者の鈴木孝庸氏による平家琵琶の解説・演奏が行われました。(プログラムはこちらをご参照ください
 
研究発表では、学生のみなさんや卒業生からも質問が出され、活発な議論が行われました。
 



 
 
後半は、鈴木孝庸氏による平曲・平家琵琶の解説からはじまりました。平曲全体のお話から「御産巻」、「拾物」の特徴まで、豊富な資料と実際の演奏を織り交ぜたお話を伺い、いよいよ演奏です。

語り本系の『平家物語』については、私たちも研究対象として親しんできたところですが、文字で読むテクストに対して、生の「声」で語られる平曲は心の芯に響くものがあります。次に『平家物語』に向き合う時はそれまでとは違った姿として見えてくるのではないか、そんなことも感じられる充実した時を過ごすことができました。
 
さらに最後に、昨年から今年にかけて逝去された4名の先生方(舩城俊太郎先生、宮崎莊平先生、錦仁先生、山口博先生)に対し、人文学部国語国文学会からの弔意をあらわす意味を込めた演奏も頂くことができました。心より感謝申し上げます。
 
 
今年度は例年にもまして、充実した研究集会となりました。
人文学部国語国文を卒業されたみなさん、年に一度大学に帰ってみませんか。来年の国語国文学会での再会を楽しみにしています。
 
 
 

2024年12月5日木曜日

訃報

本会の会員、山口博先生(富山大学・聖徳大学名誉教授、元新潟大学教授、古代文学)は、令和6年8月8日にご逝去されました。享年92歳。ここに謹んで哀悼の意を表し、ご報告申し上げます。
※平成3(1991)年新潟大学着任、平成9(1997)年退官。

以下に山口先生の業績の一部、御著書(編著、共著はのぞく)と『新潟大学国語国文学会誌』掲載の御論文を紹介致します。

〔著書〕
『王朝歌壇の研究 村上・冷泉・円融朝篇』桜楓社 昭和42(1967)年
『王朝歌壇の研究 宇多醍醐朱雀朝篇』桜楓社 昭和48(1973)年
『詳解源氏物語』みずうみ書房 昭和52-56(1977-81)年
『王朝歌壇の研究 別巻・蔵人補任』桜楓社 昭和54(1979)年
『閨怨の詩人小野小町』三省堂選書 昭和54(1979)年
『万葉集形成の謎』桜楓社 昭和58(1983)年
『万葉の歌 人と風土 15 北陸』保育社 昭和60(1985)年
『古典でたどる日本サラリーマン事情 現代に換算して見る日本人の生活史』PHP研究所 昭和63(1988)年
『愛の歌 日本と中国』新典社 叢刊・日本の文学 平成1(1989)年
『王朝歌壇の研究 文武聖武光仁朝篇』桜楓社 平成5(1993)年
『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』講談社現代新書 平成6(1994)年
『万葉集の誕生と大陸文化 シルクロードから大和へ』角川選書 平成8(1996)年
『万葉歌のなかの縄文発掘』小学館の謎解き古代史シリーズ 平成11(1999)年
『心にひびく日本の古典』新潮社 平成14(2002)
『古代文化回廊日本』おうふう 平成16(2004)年
『平安貴族のシルクロード』角川選書 平成18(2006)年
『こんなにも面白い日本の古典』角川ソフィア文庫 平成19(2007)年
『創られたスサノオ神話』中公叢書 平成24(2012)年
『大麻と古代日本の神々』宝島社新書 平成26(2014)年

〔論文〕
「平安京遷都」新潟大学国文学会誌37号、平成7(1995)年
「天語歌―東北アジア・シャーマン・エコー」新潟大学国文学会誌39号、平成9(1997)年

『新潟大学国語国文学会誌』第39号(山口博先生退官記念特集号、1997年発行)に「山口博先生御経歴・業績目録」が掲載されています。

訃報

本会の会員、宮崎莊平先生(新潟大学名誉教授、中古文学)は、令和6年3月26日にご逝去されました。享年91歳。ここに謹んで哀悼の意を表し、ご報告申し上げます。
 ※昭和53(1978)年新潟大学着任、平成9(1997)年定年退官

以下に宮崎先生の業績の一部、御著書(編著、共著はのぞく)と『新潟大学国語国文学会誌』掲載の御論文を紹介致します。

〔著書〕
『平安女流日記文学の研究』笠間書院 昭和47(1972)年
『平安女流日記文学の研究 続編』笠間書院 昭和55(1980)年
『王朝女流日記案内』朝文社 平成4(1992)年
『清少納言と紫式部 その対比論序説』朝文社 平成5(1993)年
『女房日記の論理と構造』笠間書院 平成8(1996)年
『王朝女流日記文学の形象』おうふう 平成15(2003)年
『清少納言"受難"の近代 「新しい女」の季節に遭遇して』新典社新書 平成21(2009)年
『王朝女流文学論攷 物語と日記』新典社研究叢書 平成22(2010)年
『土屋文明私論 歌・人・生』新典社選書 平成22(2010)年
『来し方 随想集』講談社ビジネスパートナーズ (製作)平成24(2012)年
『女流日記文学論輯』新典社 平成27(2015)年

〔論文〕
「紫式部日記の作品性格・敷衍」新潟大学国文学会誌23号、昭和55(1980)年
「「女房日記」の性格規定をめぐって」新潟大学国文学会誌24号、昭和56(1981)年
「枕草子の作品性格−「女房日記」とのかかわり−」新潟大学国文学会誌25号、昭和57(1982)年
「紫式部の自己表出」新潟大学国文学会誌26号、昭和58(1983)年
「源氏物語・枕草子などにことふりにたれど−『徒然草』第十九段をめぐって−」新潟大学国文学会誌27号、昭和59(1984)年
「桐壺巻管見」新潟大学国文学会誌28号、昭和60(1985)年
「清少納言と紫式部−その対比論序説(一)」新潟大学国文学会誌30号、昭和62(1987)年
「清少納言と紫式部−その対比論序説(二)」新潟大学国文学会誌31号、昭和63(1988)年
「清少納言と紫式部―その対比論序説(三)」新潟大学国文学会誌32号、平成1(1989)年
「清少納言と紫式部―その対比論序説(四)」新潟大学国文学会誌33号、平成2(1990)年
「清少納言と紫式部―その対比論序説(五)」新潟大学国文学会誌34号、平成3(1991)年
「清少納言と紫式部―その対比論序説(六)」新潟大学国文学会誌35号、平成5(1993)年