古代日本語論 (磯貝ゼミ)

 

磯貝淳一 ISOGAI Junichi (准教授)


日本語の歴史、特に文章・文体の変遷が主要な研究テーマです。この学問の大きな魅力は、様々な文献に現れる日本語の姿を、昔の人々の手で書かれた原本、古写 本に実際に触れながら明らかにするところにあります。それは同時に昔の書き手たちの苦労や工夫の跡を辿りつつ私たちの「今」を知ることでもあります。漠然 とした思いに形を与えること、更にそれを他者に伝えて共有していくこと、私たちを悩ませる日常の問題はそのまま書くことの歴史を考えることにも繋がっているのです。


これまでの卒業論文題目(最近3年分)
  • 字余り歌の研究―字余りと助詞の関係を中心に―
  • 『宇治拾遺物語』における助動詞の研究―和漢混淆文の文体特徴解明の観点として―
  • 漢字仮名交じり文における開花を表す動詞についての研究―「サク」「ヒラク」の用字を中心に―
  • 『今昔物語集』における形容詞語彙の研究
  • 明治期の翻訳小説における文体の違いにかかわる振仮名の機能―『欧州奇事花柳春話』『通俗花柳春話』の比較―
  • 図書寮本『類聚名義抄』収録熟字の性格
  • 副詞「しっかり」の発生
  • 『大鏡』の語り方に関する考察
  • 平安時代のモダリティ副詞についての研究
  • 『日本霊異記』における「時の経過」の表現について
  • 和漢混淆文の文体研究

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