日本近世文学 (廣部ゼミ)

 

廣部俊也 HIROBE Shunya (准教授)


江戸時代は「文学」の意味がもっとも揺れた時代だったと言えます。本格的な古典文学は過去のものであり、西洋的な近代文学は到来していない時代。別の見方を すれば、堅苦しく考えず、資格も問われずに誰もが気楽に文芸に参加できた時代なのかもしれません。結果、現在の私たちが「日本的」だと感じるものの多くが この時代に形作られました。そういう自由な空気が好きで、戯作・俳諧・歌舞伎・浮世絵などについて考えています。


これまでの卒業論文題目(最近2年分)
  • 曽我兄弟の人物造型―訓読本を中心に―
  • 読本『義仲勲功図会』考
  • 翻案小説としての『近江縣物語』
  • 伊丹椿園『両剣奇遇』における白話小説享受の方法
  • 西鶴の描いた衆道―「傘持つてもぬるる身」を中心に―
  • 『万の文反古』評文の役割
  • 江戸読本『壺菫』に関する一考察
  • 謡曲における「非情」を巡る考察―草木の精が現れる曲を通じて―



新潟大学 研究者総覧(廣部俊也)